top of page

裸蹄のすすめ

FRCの馬たちは蹄鉄を履いていません。


馬の健康とウエルフェアを真剣に考えた結果、鉄の塊を釘で蹄に打ち付けることをやめました。

 

悪路を走り、何らかの保護が必要なときには専用のブーツを履かせます。


「裸蹄ムーブメント」は世界的に20年ほどの歴史です。賛成派、反対派で世界的に多くの議論がありましたが、現在では「必要なら蹄鉄をつければよい、必要なければつけない方が良い」が世界的コンセンサスのようです。

蹄鉄を外してから蹄が固まるまでの過渡期に履かせる馬用ブーツの技術革新もあり、裸蹄派の人はここ数年で急速に増えてきました。

最近ではエンデュランスの世界で好成績をおさめる裸蹄の馬が増えています。私たちFRCの馬も裸蹄にしてからどんどん強く健康になりました。ビスコッティ号はエンデュランス全日本チャンピオンになりました。

裸蹄のメリット
・蹄機作用(蹄が広がったり縮んだりすることによりポンプのように血液を押し出す作用)を妨げないため、血流が良くなり馬が健康になる。エンデュランスではリカバリータイムが短縮できる。予備心臓が4つあるようなもの。

・固い地面での衝撃が減る。馬の蹄の中にはdigital cushion(セキチン)と呼ばれるすぐれたショックアブソーバーが入っています。蹄鉄を打ち付けるとせっかくのショックアブソーバーがうまく使えず、衝撃が脚に伝わり関節を痛めやすく、競技寿命も短くなります。

・スリップしにくくなる。地面を確実にグリップできるためアスファルト道路で滑ることが減り、安全に走行できます。

 

・雪の中も平気。蹄鉄に雪がつまり「ポックリ」のような状態になることがないため、冬でもトレーニングが可能。

・群れで放牧できる。蹴りあっても怪我をするリスクが減るため、安心して群れで放牧できます。これによりストレスが減り、性格も穏やかになります。

 

・装蹄代が不要になります。普段のヤスリ懸けを自分で行い、削蹄だけを専門家にお願いすることもできます。

FRCでは「裸蹄」に挑戦したい方の相談をお受けしています。

オーストラリアの裸蹄運動のリーダー、ジェン・クリングリー。エンデュランスライダーとして初めて裸蹄の馬で160キロを完走した。

FRCの馬たちが使っている馬用ブーツ

裸蹄で活躍するFRCのエンデュランス馬たち。2017年3月の伊豆パノラマライドで優勝し、ベストコンディション賞も獲得した2人馬。

bottom of page